ウチダリナ -みずとゆめー
Lina Uchida -Water and Dream-
Family
W12×H9×D2
Japanese paper, seeweed paste, old photograph
2018
■会期 / Date
2018年12月1日(土)- 12月8日(土)
Dec.1 [Sat.] - Dec.8 [Sat.], 2018
★オープニングレセプション / Opening Reception
12月1日(土) 16:00-18:30
Dec.1 [Sat.] 2018 16:00-18:30
■時間 / Open
11:00-18:30
■休廊 / Closed
日曜日
Closed on Sunday
この度LOWER AKIHABARA.では、和紙を用いて制作を行うウチダリナの個展「みずとゆめ」を開催いたします。
和紙と火によって、生命の営みと輪廻を表現するウチダ。人肌のような表情を持つ和紙を自在に操って形を変え、火を使ってそれを焦がすことで陰影をつけます。色彩はナチュラルで透明感のある和紙の白色と絶妙に焦がされた茶色だけですが、その限定された色彩の豊かさとリアリティーに驚かされます。蛾はウチダ作品に必ず登場しますが、蛾のほとんどの種は、捕食せずにその身を燃やし尽くして死んでゆく儚さから、生と死のアイコンとして日々彼女が表現を鍛練してきた生物です。
本展は「みずとゆめ」と題し、時間を旅している古い物にまつわる記憶に寄り添う蛾たちが遍在し、記憶と物の物質的なつながりを夢を見るように表現しています。
「ずっと続く時の中で刹那的である全ての生命は、成長と共に変態し、鍛錬で進歩し進化する。また悲しみが一月後には希望に変わったりもする。進歩し感情を育てることは、ひとつの素材を加工し続けることと同じだ」とウチダが言うように、呼吸し1000年の時を超える紙と、歴史の欠片である古物、そうした素材が出会って作品となり、本展が出発点となり、先の長い旅路に繋がっていくことこそがウチダのコンセプトそのものと言えます。